「最近、集客が伸び悩んでいる……」
「ホームページをリニューアルしたのに集客が増えない!」
多くの住宅会社が「ホームページのリニューアル」によって集客を改善しようとした経験があるのではないでしょうか。しかし、時間もコストもかかる全面改修に踏み切る前に、優先して手を加えるべきポイントがあります。
この記事では、Web集客の成果に直結する「最初に改善すべきページ」と、その改善ポイントを具体的に解説します。リニューアルを検討している方、あるいは今後に備えたい方も、まずはここから押さえてください。
ホームページの中で、最も成果に直結しやすいのが「イベントページ」です。その理由は明確で、ユーザーが実際に「来場予約」といったアクションを起こす直前に訪れるページであるためです。
多くの住宅会社では、Webサイトの最終的な目的を「リアルな接点の創出」、つまり展示場への来場へとつなげることに置いているはずです。イベントページは、その目的を達成するための“成果への最終関門”とも言える存在です。
さらに、イベントページは広告やSNS、メルマガなどの外部チャネルから直接リンクされることが多く、初見のユーザーが最初に訪れる重要な入口となるケースも珍しくありません。
こうした理由から、トップページや施工事例ページよりも優先して、まずはイベントページの改善に取り組むことが、成果への近道となります。
多くの企業がやりがちなのが、以下のような順序での改修です:
・トップページのデザインをリニューアル
・施工事例を充実
・社長挨拶や企業理念の強化
もちろんこれらも重要ではありますが、来場予約や資料請求といった成果に直結する要素ではありません。集客効果を求めるなら、ユーザーの行動に最も近い部分から手を加えるのが基本です。
順番を意識しましょう。
イベントページを改善する際は、以下の4点に注目しましょう。
ユーザーがページを開いた瞬間の印象が、その後の行動に大きく影響します。
・魅力的な写真やビジュアルの活用
・端的で心をつかむキャッチコピーの設置
長すぎる入力フォームは、ユーザー離脱の大きな原因になります。
・入力項目は最小限に絞る
・スマホでも快適に入力できるように設計
イベントの魅力や詳細を伝える本文部分(ボディコンテンツ)は、過不足なく簡潔に構成しましょう。
・セクションごとに見出しを設けて情報を整理
・読み手が知りたい情報を明確に伝える
「予約する」「体験してみる」など、ボタンの文言や見た目の工夫だけでもクリック率は大きく変わります。
・文言は複数パターンでテストする
・ボタンの色やサイズ、配置にも配慮を
ホームページの改善において何が正解であるかは、制作者ではなくユーザーの行動が決めるものです。どれだけ優れたアイデアでも、実際のユーザーに響かなければ意味がありません。
そのためには、以下の3ステップを繰り返すことが重要です:
1.仮説を立てて改善案を実施する
2.アクセス解析などのデータでユーザー行動を検証する
3.成果が出たかどうかを確認し、次の改善につなげる
このサイクルを回すことで、主観に依存しない“ユーザー起点の改善”が可能になります。
では、実際にページがうまく機能しているかどうかはどう判断すればいいのでしょうか? その明確な指標が「予約率(CVR)」です。
・一般的な住宅会社では、イベントページの予約率は0.1〜0.5%程度が多い
・成功事例では、改善により0.3〜0.7%にまで向上したケースも存在する
目安としては、0.3%以上の数値が出ていれば一定の水準はクリアと考えられます。逆にそれ以下であれば、フォームの構成やコンテンツ内容などを再検討すべきタイミングかもしれません。
ありがちな失敗として、ホームページを丸ごと一新してしまうケースがあります。ですが、それでは「どの部分が成果に貢献したのか」とか「何が改善に寄与しなかったのか」がわからず、改善の精度が上がりません。
おすすめは、一度に1つの要素だけを変更し、効果を測定する方法です。
たとえば:
・ファーストビューの画像だけを差し替える
・フォームの項目数だけを絞る
・CTAボタンの文言や色だけを変更する
こうした小さな修正を少しずつ積み重ねることで、成果の出るポイントが明確になり、再現性の高い改善につながっていきます。
集客に悩んだとき、最初に行うべきは全面リニューアルではありません。重要なのは、「どこが最も成果に直結するか」を見極め、正しい順番で手を打つことです。
最初に取り組むべきは、イベントページの改善。
そして「ファーストビュー → フォーム → 本文コンテンツ → CTA」の順で見直し、ユーザーの反応を見ながら調整を重ねていくことが、着実な成果への最短ルートです。
まずは一点突破から、次の集客成果へとつなげましょう。