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住宅会社のイベントページ、公開前に見るべきチェックポイント10選

2026.07.03 | ナレッジ

完成見学会のイベントページを作り上げた。デザインも整い、写真も入れた。あとは公開して広告を回すだけ。多くの住宅会社が、この段階で安心してしまう。だが、作って満足し、公開前の点検を飛ばすと、せっかくのページが予約を取りこぼす穴だらけのまま世に出ていく。広告費をかけて人を集めても、ページに穴があれば、そこから予約が漏れ続ける。

イベントページは、作って終わりではない。公開する前に点検して、初めて世に出せる。そして、その点検は、難しいものではない。決まったチェックポイントを一つずつ確認するだけだ。それだけで、予約率は変わる。本記事では、住宅会社がイベントページを公開する前に必ず確認したい、10のチェックポイントを具体的に解きほぐしていく。公開ボタンを押す前の、最後の点検リストである。

1. ファーストビューで「誰の・何のイベントか」が3秒で伝わるか

最初に確認すべきは、ファーストビュー、つまりページを開いて最初に目に入る部分だ。ここで「誰のための、何のイベントか」が3秒で伝わるかを点検する。検討者は、ページを開いて数秒で「自分に関係あるか」を判断し、関係ないと感じれば即離脱する。

確認すべきは、ぱっと見ただけで、何の告知かが分かるかだ。完成見学会なのか、相談会なのか。どの地域の、どんな家のイベントなのか。これが一目で伝わらないと、検討者は自分ごとと感じられず、去っていく。FVに会社の理念や抽象的なキャッチコピーだけが並んでいて、肝心の「何のイベントか」が分からない、というページは意外と多い。自分が初めてこのページを見た人になったつもりで、3秒見て何のイベントか分かるかを確かめる。伝わらなければ、FVを作り直す。すべての点検は、ここから始まる。

2. 広告のクリエイティブとFVのメッセージが一致しているか

次に確認したいのが、広告のクリエイティブと、イベントページのFVが一致しているかだ。検討者は、広告を見てクリックし、このページに来る。だから、広告で訴えた内容と、ページの第一印象が食い違っていると、その段差で離脱する。

たとえば、広告では「平屋の完成見学会」と打ち出していたのに、ページを開くと平屋の話がどこにもなく、別の訴求が前面に出ている。これでは、広告に惹かれて来た人が「思っていたのと違う」と感じて去ってしまう。点検では、実際に配信する広告クリエイティブと、ページのFVを並べて見比べる。訴求している内容、メインの画像、打ち出しているメッセージが、一貫しているか。広告で約束したことを、ページの一番上で受け止められているか。この連続性が崩れていないかを、公開前に必ず確認する。広告とページは、セットで点検するものだ。

3. 予約ボタンがFV内に見えているか

三つ目は、予約ボタンの位置だ。予約ボタンが、ファーストビュー内に、スクロールしなくても見えているかを確認する。ページを開いた瞬間に予約への入口が見えているかどうかは、予約率を大きく左右する

検討の温度が高い人は、ページを開いてすぐ「予約しよう」と思うことがある。そのとき、予約ボタンがすぐ目に入れば、そのまま予約に進める。ところが、予約ボタンがずっと下のほうにあり、スクロールしないと出てこない設計だと、その「今すぐ予約したい」という気持ちを取りこぼす。点検では、ページを開いた最初の画面に、予約ボタンが見えているかを確かめる。スマホで開いて、スクロールせずに予約への導線があるか。なければ、FV内に予約ボタンを配置する。予約したい人を、すぐに予約させる。この基本ができているかを確認する。

4. 「相談会・見学会で何が得られるか」が具体的に書かれているか

四つ目のチェックは、イベントで何が得られるかが、具体的に書かれているかだ。検討者は、「このイベントに行くと、自分に何のメリットがあるのか」が分からなければ、予約に踏み切らない

「お気軽にご来場ください」とだけ書かれたページは多い。だが、これでは行く理由が伝わらない。完成見学会なら、どんな家が見られるのか。相談会なら、何を相談でき、何が分かるのか。資金の不安が解消できるのか、間取りの相談ができるのか、土地探しの助けになるのか。来場することで得られるものを、具体的に示す。点検では、ページを読んで「行けば何が得られるか」が明確に伝わるかを確かめる。曖昧な誘いではなく、具体的なメリットが書かれているか。テキストだけでなく、当日の様子が分かる画像があればなお良い。行く理由が伝わるページになっているかを確認する。

5. スマホ表示で文字が小さすぎないか

五つ目は、スマホでの表示だ。住宅会社のイベントページを見る人の大半は、スマートフォンで見ている。だから、スマホ表示で文字が小さすぎないか、読みやすいかを必ず確認する。

パソコンの大画面で作ったページは、パソコンで見ればきれいに見える。だが、それをそのままスマホで見ると、文字が小さくて読めない、ということが起こる。検討者が文字を読むために拡大操作をしなければならないようでは、その手間だけで離脱する。点検では、必ず自分のスマホで実際にページを開く。文字は拡大せずに読めるか、画像内の文字はつぶれていないか、ボタンは指でタップしやすい大きさか。パソコンでの見た目ではなく、スマホでの見た目で点検する。検討者が見るのと同じ画面で確認することが、見落としを防ぐ。スマホファーストで読めるかを、公開前に確かめる。

6. 予約フォームの入力項目が多すぎないか

六つ目のチェックは、予約フォームの入力項目だ。フォームの項目が多すぎないかを確認する。予約フォームは予約の最終関門であり、入力項目が多いほど、人はそこで離脱する。

名前、住所、電話番号、メールアドレス、世帯人数、年収帯、土地の有無、希望の間取り、建築時期。営業に活かしたい一心で、あれもこれも聞こうとすると、フォームは長大になる。だが、項目が増えるほど、入力の負担は増え、離脱は増える。点検では、フォームの項目を一つずつ見て、「これは予約に本当に必要か」を問う。来場予約を成立させるだけなら、名前と連絡先、希望日時があれば足りる。集めたい情報は、来場してから対面で聞けばいい。予約の段階では、必要最小限に絞る。フォームを公開前に見直し、削れる項目を削る。最後の関門を軽くしておくことが、予約の取りこぼしを防ぐ。

7. 開催日時・場所・アクセスが一目で分かるか

七つ目は、基本情報の分かりやすさだ。開催日時、場所、アクセス方法が、一目で分かるようになっているかを確認する。意外に見落とされがちだが、これが分かりにくいだけで予約は減る

検討者が予約を決めるには、「いつ、どこで開催され、自分が行けるのか」が分からなければならない。日時が複数の文章の中に埋もれていたり、場所が住所だけで地図がなかったり、アクセス方法が書かれていなかったりすると、検討者は「行けるかどうか」を判断できず、予約をためらう。点検では、開催日時、会場の場所、行き方が、ぱっと見て分かるかを確かめる。地図は載っているか、最寄りの目印や駐車場の有無は書かれているか。基本情報は、探さなくても目に入る位置に、分かりやすくまとめる。当たり前のことだが、当たり前ができているかを公開前に確認する。

8. 残り枠・締切などの緊急性が示されているか

八つ目のチェックは、緊急性だ。残り枠や締切といった、「今予約しないと」と思わせる要素が示されているかを確認する。検討の温度が高い人を、最後のひと押しで予約に運ぶには、この緊急性が効く

人は、「いつでも予約できる」と思うと、後回しにする。そして、後回しにしたまま忘れる。だが、「予約枠残りわずか」「満員になり次第締切」といった一言があれば、「今動かないと機会を逃す」と感じ、その場で予約する。点検では、ページに緊急性を伝える要素があるかを確かめる。ただし、嘘の緊急性は逆効果なので、実際の枠数や締切に即した、正直な表現にする。常に残り枠を表示できる設計になっているか、開催が近づいたら締切の訴求を加えられるか。緊急性は、今すぐ客を取りこぼさないための仕掛けだ。それがページに組み込まれているかを確認する。

9. 「しつこい営業はしない」など不安を消す一言があるか

九つ目は、検討者の不安を消す一言だ。「しつこい営業はしません」といった、来場や予約への心理的なハードルを下げるメッセージがあるかを確認する。住宅という高額な商材では、この不安が予約をためらわせる

検討者の頭には、「ここで予約したら、強引な営業をかけられるのではないか」という警戒がある。連絡先を入力する段になって、この不安が手を止めさせる。せっかく予約しようとしていたのに、「やっぱりやめておこう」となる。点検では、この不安を和らげる一言がページにあるかを確かめる。「無理な営業はいたしません」「お気軽にご見学いただけます」といった、来場のハードルを下げるメッセージだ。見学会がどんな雰囲気で、気軽に来られる場であることが伝われば、検討者は安心して予約できる。不安を先回りして消す一言が、最後の一歩を後押しする。その配慮がページにあるかを確認する。

10. ヒートマップ計測タグが入っているか

最後、十番目のチェックは、ヒートマップの計測タグだ。公開後にページを改善できるよう、ヒートマップの計測タグが入っているかを確認する。これは、公開してから「直せる状態」にしておくための、最も重要な仕込みである。

イベントページは、公開して一発で完璧になることはない。公開後、検討者の動きを見ながら改善していく。そのために必要なのが、ヒートマップだ。どこがタップされ、どこで離脱し、予約ボタンまで何割が到達しているか。これが計測されていれば、公開後にデータを見て、ページを直せる。だが、計測タグを入れ忘れたまま公開すると、せっかく人が来ても、その行動データが何も残らない。後から「なぜ予約が入らないのか」を分析しようにも、手がかりがない。点検では、ヒートマップの計測タグが正しく設置されているかを確かめる。さらに、自社からの内部アクセスを除外する設定も入れておく。公開前にこの仕込みをしておくことが、公開後の改善を可能にする。作って終わりにせず、直し続けられる状態にしておくことを確認する。

まとめ

イベントページは、作って満足するものではなく、公開前に点検して初めて世に出せるものだ。FVで何のイベントか3秒で伝わるか、広告とFVが一致しているか、予約ボタンがFV内に見えているか、得られるものが具体的か、スマホで読めるか、フォームの項目は絞られているか、基本情報は一目で分かるか、緊急性は示されているか、不安を消す一言があるか、そしてヒートマップの計測タグが入っているか。この10項目を、一つずつ確認する。

突き詰めれば、イベントページは作って終わりではなく、点検して初めて公開できるものである。広告費をかけて人を集める前に、ページに穴がないかを確かめる。穴だらけのページに人を流せば、予約は漏れ続ける。公開ボタンを押す前の、たった10項目の点検。この一手間が、同じ広告費から取れる予約の数を変える。作ったら、すぐ公開せず、まず点検する。それが、取りこぼさない住宅会社のイベントページ運用である。

AUTHOR- この記事の執筆者 -

代表取締役社長
手塚 恭庸
代表取締役社長
手塚 恭庸

住宅業界向けSaaSの立ち上げからIPOまでをCMOとして牽引。
営業・プロダクト・組織設計まで一貫して手がけ、1,000社超の住宅会社のDXと業績改善に貢献。
コロナ禍ではオンライン販売モデルの構築を支援し、デジタル集客・来場・成約までを仕組み化。
「考える力」だけでなく「やり抜く力」を強みに、机上の空論で終わらせない支援を信条とする。
現在はG-Forceの代表取締役社長として、クライアントにとって外部パートナーではなく、“事業の一員”として本気で成果にコミットするサービスを展開。

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