来場予約を最大化する!住宅企業のためのインスタ広告運用ガイド

2025.05.09 | ナレッジ

「Instagram広告って興味はあるけど、結局どう始めたらいいのか分からない…」
「広告を出しても、来場につながっている実感がない…」

そんなモヤモヤを抱えている住宅会社の集客・広報担当者の方へ。

この記事では、Instagram広告を活用して、完成見学会やモデルハウス見学などの住宅イベントの“来場予約”を安定して増やすための考え方と実践手順を、現場目線でわかりやすく解説します。

読み終える頃には、「まず何から始めるか」、「どう改善していくか」が具体的に見え、社内で今すぐ動き出せる内容になっているはずです。

Instagram広告が住宅業界に効く3つの理由

Instagram広告が住宅会社にとって強力な武器になるのは、以下の3点が揃っているからです。

1.【視覚訴求】
住宅は“映える”商材 外観・LDK・インテリアなどは写真だけで魅力が伝わるため、Instagramとの親和性が高いといえます。モデルハウスや施工事例の画像を活かすことで、自然に見込み客の興味を引き出せます。

2.【ユーザー層がマッチ】
住宅購入層が多数利用 Instagramの主要利用者は20〜40代です。特に家づくりを意識し始める一次取得層が、日常的に「#マイホーム計画」「#注文住宅間取り」などで情報を探しています。

3.【費用対効果が高い】
無駄打ちが少ないターゲティング Meta広告の強みはターゲットの絞り込み精度です。年齢、地域、興味関心を精密に設定できるため、少額でも高品質なリーチが可能です。反響単価はポータルサイトの半額以下になることもあります。

成果を出す鍵は「広告 × LP」の連携設計

Instagram広告運用で成果を上げるには、以下の2要素を“同時に”高いレベルで設計・改善する必要があります。

【1】広告(運用)
目的:正しいユーザーに正しい情報を届ける
ポイント:ターゲティング設計、ビジュアルとコピーの質、分析と改善のPDCA

【2】LP(イベントページ)
目的:クリック後のユーザーを予約へ導く
ポイント:ファーストビューの設計、スマホ最適化、ストレスのない予約フォーム

この「入口と出口の両輪」をセットで最適化することが、Instagram広告成功の前提です。

【広告編】成果を出すための3原則

1.ピンポイントターゲティング
・年齢:28〜45歳
・地域:モデルハウスから30〜60分圏内
・興味関心:住宅、育児、インテリア、共働き、など

補足:過去に「◯◯市 間取り」などの検索履歴がある人を元に類似ユーザーを構築すると、反応率が大きく向上します。

2.強いビジュアル × 明確なコピー
・画像:施工写真 or 実際に見学できる家の写真(明るく暮らしが想像できるもの)
・コピー例: 「子育て世帯に人気!30坪平屋の間取りが見学できます」 /  「週末限定|共働きにぴったりな“時短動線の家”公開中」

形式:スマホでは1:1や4:5の縦長比率が視認性が高く、スライドでBefore→Afterの比較訴求も効果的です。

3.データで改善を回す
・クリック率(CTR)目安:1%以上
・クリック単価(CPC)目安:100円以下
・予約率(CVR)目安:0.3〜0.7%

改善例: CTRが低い → 画像やタイトルを改善 CVRが低い → LPのファーストビューや予約ボタンの位置を再設計

【LP改善編】予約されるイベントページの作り方

1.ファーストビューで“誰向け・何が見れる・いつ”が一目で分かる
→ 高画質の写真、具体的なキャッチコピー、見やすいボタン配置がカギ。

2.入力フォームは3ステップ以内に
→ 氏名・連絡先・希望日時だけでOK。家族構成や年収などは来場後に聞けば十分。

3.離脱を防ぐ小さな工夫
→ プルダウンや自動入力補助、エラー表示なども予約完了率に影響します。

【広告予算編】“テスト→集中”で最大化

仮に予算10万円の場合:

・テスト配信:1万円(画像3種 × コピー2種)をABテストし、CTR・CVRで評価
・本配信:9万円を反応が良かったクリエイティブに集中的に投入

このサイクルを1〜2週間単位で回すことで、成果が指数的に伸びていきます。

【毎日見るべき】広告チェックリスト

・CTR:1%以上あるか
・CPC:100円以下か
・CVR:0.3〜0.7%以上あるか
・表示回数:5,000回以上あるか
・フリークエンシー:1人あたり4回以内に抑えられているか
・クリエイティブ数:常時3パターン以上保有
・配信期間:7日以上確保し、学習期間を活かせているか
・LPの直帰率:60%未満か(ヒートマップ活用)

今日からできる3つのアクション

1.過去に最も予約につながった広告(画像・コピー)を確認する
2.現在のLPのファーストビューとフォームを見直す
3.CTR・CVRなどの指標を記録し、改善点を1つだけ決めて行動する

まとめ

Instagram広告は、正しく使えば住宅会社にとって最強の集客インフラになります。

・広告で見込み客を惹きつけ
・LPで予約へと自然に導き
・数字を見ながら小さく改善を繰り返す

この基本を丁寧にやりきることで、限られた予算でも質の高い反響を安定的に獲得できます。

まずは一歩。過去の広告やLPを振り返るところから始めてみましょう。

AUTHOR- この記事の執筆者 -

代表取締役社長
手塚 恭庸
代表取締役社長
手塚 恭庸

住宅業界向けSaaSの立ち上げからIPOまでをCMOとして牽引。
営業・プロダクト・組織設計まで一貫して手がけ、1,000社超の住宅会社のDXと業績改善に貢献。
コロナ禍ではオンライン販売モデルの構築を支援し、デジタル集客・来場・成約までを仕組み化。
「考える力」だけでなく「やり抜く力」を強みに、机上の空論で終わらせない支援を信条とする。
現在はG-Forceの代表取締役社長として、クライアントにとって外部パートナーではなく、“事業の一員”として本気で成果にコミットするサービスを展開。

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