もう迷わない!インスタ広告運用の3つのポイントと10のチェックリスト

2025.04.30 | ナレッジ

「数字は出ている。でも、この広告って“本当にうまくいってる”の?」
「CTR?CVR?何となく聞いたことはあるけれど、自信を持って説明できない…」

こうした声は、住宅業界でインスタ広告を活用し始めたばかりの担当者から頻繁に聞かれます。
広告を出すだけなら誰でもできる時代。だからこそ、“見て終わり”ではない運用力が成果を左右します。

この記事では、住宅会社がインスタ広告を「ただ配信する」から「反響につなげる」へとステップアップするために必要な3つの基本視点と、具体的な改善アクションが取れる10のチェックリストをご紹介します。

数値を見るのが苦手な方でも、自信を持って判断できるようになるヒントをお届けします。

インスタ広告で成果を出すための「3つの基本視点」とは?

インスタ広告は、表示されたからといって意味があるわけではありません。成果を出すには、「何を見て、どう判断し、次にどう動くか」という“思考の型”を持つことが不可欠です。
まずは、この3つの基本から押さえていきましょう。

視点①:クリック率(CTR)で「刺さったか」を判断する
広告がどれだけ表示されたかよりも、「どれだけ反応されたか」に注目しましょう。CTR(クリック率)は、その広告がターゲットの心に届いたかどうかの指標です。

住宅業界では1%以上がひとつの目安。1%以下であれば、画像の訴求力が弱い、テキストが響いていない可能性が高いです。原因を分解しながら、仮説を立てて改善していきましょう。

視点②:3〜5日以内に「ダメな広告」を止める
広告は「育てるもの」ではありません。成果が出ていない広告をいつまでも回すのは、コストの無駄になるだけでなく、ユーザーに「つまらない広告」と思われるリスクも。

配信後3〜5日でクリック単価が高すぎる(エリアにもよるが100円を超えてしまう場合)、CTRが低いなどの兆候が見えたら、迷わず一度止めて見直しましょう。住宅会社の場合、1つの広告が1件の来場につながるかどうかが勝負。早い見極めが命です。

視点③:フリークエンシーで“広告疲れ”を防ぐ
同じ広告を何度も見せられると、ユーザーは「またこの広告か」と感じて離れていきます。これが“広告疲れ”です。

フリークエンシー(1人あたりの表示回数)は、3〜4回を超えたら要注意。5回を超えてくると効果が下がり始めます。表示回数が偏っていないか、ターゲット設定が狭すぎないかを定期的にチェックしましょう。

数値を“読める”ようになる!管理画面の見方と判断ポイント

広告の結果を見る際に、「どこをどう見て判断するか」が分からないと、改善のしようがありません。ここでは、管理画面で注視すべき6つのデータとその活用の仕方を解説します。

①クリック単価(CPC):1クリックにかかったコスト。60〜70円が適正ライン。100円を超えていれば、ターゲットや訴求がズレている可能性があります。
②クリック数(CT):イベント1件あたり最低300件以上を目指しましょう。数字が伸びない場合は、配信量やビジュアルの訴求力が足りていないかも。
③クリック率(CTR):1%以上が合格ライン。0.5%以下なら即見直し。
④フリークエンシー:理想は3〜4回。5回以上は表示先の再設計が必要です。
⑤予約数(CV):広告から直接予約につながった数。目標は2〜3件以上。ゼロ件なら、LPや誘導文の見直しを。
⑥予約率(CVR):CTRと合わせて見ると効果が明確になります。0.1〜0.2%が平均的なラインです。

ポイントは「単体の数字だけで判断しないこと」。CTRが高くてもCVRが低ければ、クリックされた先のページに課題があるかもしれません。複数のデータを“セットで”見る視点を養いましょう。

迷ったらこれをチェック!運用改善のための10の視点

インスタ広告をただ「回しているだけ」にならないために、以下の10項目で定期的に自己点検してみてください。

1.CPCは70円以内に抑えられているか?
2.CTはイベント単位で300件以上を確保できているか?
3.CTRは1%以上あるか?
4.フリークエンシーは5回以内に管理されているか?
5.効果の出ていない広告を速やかに停止しているか?
6.バナーを3パターン以上用意してテストできているか?
7.広告文は一文一意で分かりやすく、魅力的か?
8.1日の広告予算が少なすぎてインプレッション不足になっていないか?
9.ターゲット設定が狭すぎて配信先が偏っていないか?
10.ABテストは最低でも1週間以上の期間で実施できているか?

これらを「Yes」で埋められるようになれば、確実に成果をコントロールできる広告運用に近づきます。

まとめ

インスタ広告運用で最も重要なのは、“感覚”ではなく“数字”で語れるようになることです。とはいえ、ただ数値を眺めているだけでは改善にはつながりません。

本当に大切なのは、「数字をどう読むか」、「どこをどう変えるか」を見極める“考える力”です。

今回の3つの基本視点と10のチェックリストを使えば、「今の広告は良いのか悪いのか?」、「次に何を変えればよいのか?」が明確になります。

迷いながらも広告を回しているなら、まずはひとつだけでも改善してみてください。

“分からない”を“見える”に変えることで、広告の成果は驚くほど変わってきます。

AUTHOR- この記事の執筆者 -

代表取締役社長
手塚 恭庸
代表取締役社長
手塚 恭庸

住宅業界向けSaaSの立ち上げからIPOまでをCMOとして牽引。
営業・プロダクト・組織設計まで一貫して手がけ、1,000社超の住宅会社のDXと業績改善に貢献。
コロナ禍ではオンライン販売モデルの構築を支援し、デジタル集客・来場・成約までを仕組み化。
「考える力」だけでなく「やり抜く力」を強みに、机上の空論で終わらせない支援を信条とする。
現在はG-Forceの代表取締役社長として、クライアントにとって外部パートナーではなく、“事業の一員”として本気で成果にコミットするサービスを展開。

関連するナレッジ

Knowledge