ユーザーの心をガッチリ掴む!ホームページのチェックポイント7選

2025.04.30 | ナレッジ

「ホームページをリニューアルしたのに、反響がいまひとつ…」

そんなお悩みを抱える住宅会社の方は少なくありません。ホームページは、まるで“営業マンの第一印象”とも言える存在であり、特にトップページの構成や導線設計次第で、その後の予約数や資料請求数に大きな差が出ます。

この記事では、予約率を上げたい住宅会社に向けて、「まず見直すべき7つのチェックポイント」を実務レベルで解説します。

読後には、自社サイトの改善点がクリアになり、明日から取り組むべき施策が見えてくるはずです。

ポイント1:視覚で惹きつけるトップページ設計 

トップページはまさに“営業マンの第一声”。ここで興味を持ってもらえなければ、その先はありません。高品質な施工写真や暮らしの雰囲気が伝わる動画を活用し、ファーストビューにしっかりと力を入れることが重要です。

たとえば、プロのカメラマンによる自然光を活かした写真、もしくは暮らしのワンシーンを切り取った短尺ムービーなどは、ユーザーの想像を掻き立て、スクロールを促す効果があります。

さらに、ヒートマップを活用してユーザーの視線や動きを可視化し、どこで離脱しているのか、どの情報に注目が集まっているのかを分析しましょう。感覚や経験に頼るのではなく、実際のデータに基づいた改善を継続することで、反響は着実に安定していきます。

ポイント2:ブランドの魅力が伝わるコンセプト設計 

他社との差別化には、「性能が良い」「デザインが優れている」といった一般的な表現では不十分です。多くの住宅会社が似たような打ち出し方をしている中で、自社ならではの価値を伝えるには、より生活者の目線に寄り添ったストーリーが求められます。

たとえば「平屋」ではなく「段差がなく、老後も安心して暮らせる家」という表現にすることで、暮らしの未来をイメージさせる言葉に変わります。さらに、「共働き夫婦」「子育て世代」「二世帯家族」など、具体的なライフスタイルを想定して語ることで、ターゲットとの共感を生み出すことができます。

自社のコンセプトが誰に、どんな価値を提供するものなのかを言語化する作業は、ホームページ全体の訴求力を底上げする重要な工程です。

ポイント3:専門性を“誰にでも伝わる形”で伝える

断熱性能や耐震性といった専門用語は、住宅会社にとっては当たり前でも、ユーザーにとっては難解です。とくに住宅を初めて検討する層にとっては、「C値」や「Ua値」といった言葉が出た瞬間にページから離脱してしまう可能性もあります。

たとえば「C値」ではなく「すき間風が入らず、冬でもあたたかい家」と伝えることで、誰でも理解できる内容になります。さらに、「魔法瓶のような構造で冷暖房効率が良い」といった比喩や、「真冬の朝でもヒヤッとしない床」など生活シーンを想像させる具体例を加えると、専門性はむしろ“武器”になります。

図やイラスト、動画を使って視覚的に表現する工夫も有効で、「読まなくても見てわかる」工夫がカギを握ります。

ポイント4:共感を生む施工事例のストーリー設計

「写真を並べるだけ」の施工事例では、共感は得られません。家づくりは人生の大きな転機であり、そこには施主それぞれの悩みや希望、家族とのストーリーがあります。
それらを丁寧に言語化し、伝えることが共感を呼び、「この会社に任せてみたい」と思ってもらえるきっかけになります。

たとえば、「家事と育児の両立に悩んでいたA様が、回遊動線を取り入れた間取りで暮らしやすさを実感」など、実際のエピソードを交えることで、よりリアリティのある発信になります。さらに、ルームツアー動画や施主インタビューを加えることで、リアルな声が伝わりやすくなり、閲覧時間や再訪率にも大きく影響します。

ポイント5:離脱を防ぐスマホ最適のフォーム設計

フォームの入力で離脱されるのは非常にもったいないことです。「この項目、本当に必要?」と常に問い直し、名前・電話・メールアドレスなど最小限の情報に絞ることで、送信完了率が高まります。
実際、入力項目を3つに減らしただけで送信率が倍増した事例もあります。

また、スマホでの入力のしやすさを考慮したデザイン設計も重要です。ボタンのサイズや配置、リアルタイムでのエラーチェック表示、記入例の表示など、ひと手間かけるだけでユーザーのストレスを大きく軽減できます。

「1秒でもストレスを感じさせない」設計が、フォーム送信率を大きく左右します。

ポイント6:イベント情報は常に“目立つ位置”に

見学会や相談会などのイベントは、もっとも来場に直結する重要な導線です。それにも関わらず、多くのホームページではイベント情報が目立たない、更新頻度が少ないという課題があります。

理想は、トップページのファーストビュー直下や、スクロールしてすぐの位置に常に1〜2件のイベント告知を表示すること。そして週1回以上、何らかの形で新しいイベント企画を更新することで、「この会社は動いている」という安心感を与えられます。

また、「予約でAmazonギフト券プレゼント」などの特典を添えると、ユーザーの行動をさらに後押しする要因になります。

ポイント7:ユーザーを迷わせないCTA設計

「どこをクリックすればいいのか分からない」状態では、せっかくの興味も離脱につながってしまいます。ファーストビュー、ページ中盤、末尾など複数箇所にCTA(Call To Action)を配置し、「今すぐ予約」や「資料請求はこちら」など行動を明確に促す言葉を添えましょう。

加えて、ボタンの色や大きさも「背景に埋もれないデザイン」で設計し、視認性を意識することがポイントです。さらにABテストを活用し、文言や配置のパターンを比較しながら、最適解を探ることも反応率を上げるうえで効果的です。

まとめ

ホームページの反響は、“センス”ではなく“設計”で決まります。第一印象で惹きつけ、専門性をわかりやすく伝え、悩みを解決するストーリーを届け、最後に行動を促す仕組みを整えること。これらをシステムとして仕組み化できれば、反響は確実に積み上がっていきます。

以下の7つの視点から、自社サイトをぜひチェックしてみてください。

1.視覚で惹きつけるトップページ設計
2.ブランドの魅力が伝わるコンセプト設計
3.専門性を“誰にでも伝わる形”で伝える
4.共感を生む施工事例のストーリー設計
5.離脱を防ぐスマホ最適のフォーム設計
6.イベント情報は常に“目立つ位置”に
7.ユーザーを迷わせないCTA設計

ホームページは“最前線の営業マン”です。だからこそ、定期的に見直し、改善し続けることが集客成果への最短ルートになります。この記事が、自社サイトの改善に役立てば幸いです。

AUTHOR- この記事の執筆者 -

代表取締役社長
手塚 恭庸
代表取締役社長
手塚 恭庸

住宅業界向けSaaSの立ち上げからIPOまでをCMOとして牽引。
営業・プロダクト・組織設計まで一貫して手がけ、1,000社超の住宅会社のDXと業績改善に貢献。
コロナ禍ではオンライン販売モデルの構築を支援し、デジタル集客・来場・成約までを仕組み化。
「考える力」だけでなく「やり抜く力」を強みに、机上の空論で終わらせない支援を信条とする。
現在はG-Forceの代表取締役社長として、クライアントにとって外部パートナーではなく、“事業の一員”として本気で成果にコミットするサービスを展開。

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